今回は、弊社ではあまりやることが少ない、竹の植栽工事です。

京都の造園屋さんで長年働いていた社員をリーダーに試行錯誤しながら施工いたしました。結果から言いますと、最高の出来でした!

今回、はじめての動画をアップします。完成して散水しているところで、現場の仕上がり具合をご確認いただけると思います。

竹植木撤去および植栽工事

【作業前】

【作業後】

 

工事の工程は、こちらです。

古い竹および土壌整備

株植栽

樹木植栽

竹植栽

三脚鳥居設置

事前にデザインを確認し、会社で植木の高さ調整をしました。そちらをトラックに積み込み運び込みました。このように、現場と車の停車位置が近いと、運搬が楽で助かります。

竹植木工事と縁起樹植栽工事

今回植えた樹木の一覧です。

・タブノキ1本
・ユズリハ1本
・アラカシ1本
・アセビ26株
・カンツバキ70株
・タマリュウ540pot
・竹25束

シンボルツリーとして、タブノキ、アラカシ、ユズリハを選びました。こちらは、どれも果実のなる縁起のいい樹木ばかりです。さらに、竹の束を作りました。夜にライトアップされると、また別の美しさをお楽しみいただけます。

今回は、樹木について少し説明させていただきますね。

■タブノキ
よく神社などでみかける樹木の一つで、高さは20メートルを超える巨木になる木です。春には黄緑色の小さな花が咲き、夏には果実を実らせます。クスノキ科の一種で、長細く艶のある葉は、切ると粘液がしたたるほど。この粘液を乾燥させたものが香料の材料として使われています。

蚊取り線香も、このタブ粉が使わているんですよ。

タブノキは、玉楠(たまくす)、タマグスなどの名称でも呼ばれています。

■ユズリハ
こちらは、お正月飾りにも用いられている縁起のいい樹木です。

新しい葉が出る頃に、古い葉たちは席を譲るようにヒラリと落ちることから、「譲葉」と呼ばれているそうです。新陳代謝を繰り返すことを縁起よしとして、昔から大切にされてきました。

こちらは、5~6月には小さな花を咲かせます。4~10mに成長する樹木です。

■アラカシ
アラカシは、「粗樫」の通り、あらっぽい葉や枝に由来していると言われています。ブナ科でドングリが実るのが特徴的ですね。葉っぱは、鋸歯というギザギザした楕円形の硬い美しい葉をつけます。

岐阜県の「熊野神社のアラカシ」、広島県の「鶴亀山の社叢のアラカシ林 」など、県や市区町村の天然記念物として指定されていることでも有名です。

埼玉県ですと、秩父の長瀞町にある「法善寺のアラカシ 」が町の記念物に指定されていますので、お近くを通る際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

■アセビ
「馬酔木」でアセビと呼ぶのは、馬がこれを食べて酔っ払ったようになるからだそうですよ。その毒性は人間にも影響していて、下痢や腹痛、神経の麻痺などがあるようですので、触らないほうが無難です。

逆に、この葉を煎じて殺虫剤に使われています。

■カンツバキ
こちらも豪華ですね。サザンカ(山茶花)、ツバキ(椿)、カンツバキ(寒椿)、ユキツバキ(雪椿)、ナツツバキ(夏椿)、ヒメシャラ(姫沙羅)と、ツバキの仲間がたくさんあります。

花びらの散り方や咲く季節で見分けます。こちらも寺院に植えられる縁起のいいお花です。

目隠し庭木の竹や外構・生け垣などデザインから工事までお任せください

今回の作業は、日中2人で2日、夜3人で1日の日数でした。

不安もありましたが、クライアント様に大変満足頂き、弊社もとてもうれしかったです。

今回もそうですが、デザイン出しの時に、いかにしっかりヒアリングができるかということと、施工のスキルがきちんとあるかということが重要だと思います。

また、慣れない竹工事でしたが、弊社自慢のチームワークで乗り切れたと振り返ります。

このように、樹木に関することでしたら、庭木1本からお引き受けてしております。日本庭園のデザインも承っておりますので、どうぞ、お気軽にご相談ください。

植えたらおしまいではなく、そのあとの剪定(せんてい)を含めた長いサポートを責任持ってサポートします。