今回は、3月に工場内の広場に高麗芝を植えてから、その後の管理の様子についてご紹介します。工場敷地内の緑化プロジェクトとして始めた芝張りの取り組みですが、季節ごとに行った手入れの過程を振り返りながら、効果的な芝生の管理方法や、お客様からの感想も交えてお伝えします。
1. 高麗芝(こうらいしば)とは?
まず、今回植えた高麗芝について簡単にご説明します。
高麗芝は、日本で一般的に庭園や公園などでよく使用される芝生の一種です。その特徴として、以下のような長所と短所があります。
【長所】
- 美しい緑色:高麗芝は密集して成長するため、厚みのある美しい緑色が特徴です。工場内の広場もこの緑が映えて、気持ちの良い空間に変わりました。
- 耐暑性:日本の暑い夏でもしっかりと根を張って育ち、比較的メンテナンスが楽です。
- 強度:踏みつけに強く、工場内での人の出入りや作業にも耐えられます。
【短所】
- 冬に枯れやすい:寒さに弱く、冬場は葉が枯れて茶色くなるため、冬の景観維持には工夫が必要です。
- 手入れの頻度:成長が早い分、こまめな芝刈りが必要で、特に夏場は手間がかかります。
- 日陰に弱い:日光を好むため、日当たりの悪い場所ではうまく育ちにくいのが難点です。
工場内の広場は日当たりが良いため、この高麗芝が適していると判断し、今回採用しました。
2. 芝生の管理スケジュール
芝生は美しく保つために、計画的なメンテナンスが欠かせません。以下は、3月の芝張りから始まった年間スケジュールです。
- 3月:芝張り
- 5月:肥料の散布
- 6月:芝用除草剤の散布
- 7月:芝刈り
- 8月:経過観察と追加手入れ
- 9月:再度の芝刈り
- 10月:経過観察
このように、季節ごとに適切な作業を行うことで、芝生は健康的に成長し、美しい緑を維持することができます。
3. 芝用除草剤の選定と使い方
芝生管理の大敵は雑草です。雑草が広がると、せっかくの芝生が台無しになってしまいます。しかし、雑草を抑えるための除草剤は、芝生に影響を与えないものを選ぶ必要があります。
今回、私たちは以下の3種の除草剤をブレンドして使用しました。
- シバゲン:広範囲の雑草を効果的に抑える。
- アージラン:特定の雑草に強力な効果を発揮。
- ザイトロン:除草効果の持続性を高める。
さらに、展着剤を使用することで、除草剤の効果をさらに引き上げました。展着剤を混ぜることで、薬剤が葉にしっかりと付着し、より長い期間効果が持続します。特に、梅雨の時期や猛暑で雑草が勢いよく成長する時期に効果的でした。
4. 芝刈りの重要性
芝刈りは芝生管理の中でも重要な作業です。高麗芝は成長が早いため、放置するとあっという間に高さが出てしまいます。7月と9月の芝刈りでは、適度な高さを保つように注意しました。適切なタイミングで芝刈りを行うことで、見た目が整うだけでなく、芝生の健康状態も向上します。
5. お客様からの感想
今回の芝生プロジェクトについて、工場の従業員やお客様からも嬉しいフィードバックをいただいています。
- 従業員Aさん:
「緑が広がって、休憩時間に外でリフレッシュできるようになりました。工場の雰囲気も明るくなった気がします!」 - お取引先のB様:
「工場に来るたびに芝生の成長を楽しみにしています。定期的に手入れがされているのがわかり、見ていて気持ちが良いですね。」 - 訪問者Cさん:
「芝生の広場でちょっとしたイベントを開催してほしいです。もっと多くの人がこの美しい空間を楽しめるといいですね。」
こうしたお声をいただくことで、芝生管理の手間も報われますし、今後の管理にも一層力が入ります。
6. まとめと今後の展望
3月から始めた芝生プロジェクトも、無事に一年目の手入れが完了しつつあります。今回の管理を通して感じたのは、定期的なメンテナンスが美しい芝生を保つためにいかに大切かということです。
今後も、季節の変化に合わせた管理を継続し、広場を訪れるすべての方が癒される空間作りを目指していきたいと考えています。また、冬場の芝生の枯れ対策として、寒冷地用のシートや肥料の工夫など、新たな取り組みも計画中です。
これからも工場内の緑化を進め、快適な環境づくりに貢献してまいります。芝生管理に関するご質問やアドバイスがありましたら、ぜひお聞かせください。皆様の声を参考に、さらに良い空間を提供していきたいと思います。