今回は、シラカシ・マキなどの高木移植作業を行いました。樹木の移植とは、育成中の樹木を別の場所へと移動・植樹する作業で、計画的な庭づくりや景観整備において重要な工程です。
高木移植の背景

今回の移植作業は、弊社内のストックヤードが手狭になったため、より広い農地へ移転を実施しました。シラカシ6枚、マキ2枚、高木13枚と、合計21本の樹木を移植しました。30分ほど離れた移転先まで、ユニック車を使って慎重に運搬しました。
高木移植の流れ




1. 掘り取りと根巻き
まず、移植予定の樹木の状態を1本ずつ丁寧に確認しました。根の状態が悪い樹木は移植が難しいため、活着の可能性が高い健康な株のみを選定しました。掘り取りの際には、根を傷つけないように慎重に掘り進め、根鉢が崩れないよう工夫しました。
掘り取り後は、根巻き作業を行います。根鉢が崩れないよう、麻布と縄を使ってしっかりと包み込みました。根巻きには適切な強度が求められるため、移動中に外れないように確認を徹底しました。
2. 移植準備・運搬
ユニック車を使って、慎重に吊り上げて積載しました。高木は高さがあり重いため、重心のバランスを考慮し、しっかりと固定して運搬します。道中では、振動や揺れを抑え、根鉢が崩れないよう配慮しました。
移転先での作業



1. 掘削と地盤確認
移転先の農地では、まず土壌の状態を確認するため、掘削を行いました。すると、30cmほどの深さでガラ(コンクリート片や石材)が多数出土しました。これらは根の発育に影響を及ぼすため、手作業で丁寧に除去しました。
2. 整地・盛り土・植樹
ガラの除去後、土壌を整え、高木を植樹するための高さを調整しました。特に、高木が倒れないように根元をしっかりと固定し、安定感を持たせる工夫を施しました。盛り土をし、土を踏み固めて仕上げました。
水やりと活着管理

植樹後は、すぐにたっぷりと水を与えました。移植直後は根がダメージを受けやすいため、水分不足がないよう、数日間は定期的に水やりを実施しました。特に、活着が確認できるまでの管理が重要です。
高木移植におけるポイント

高木の移植は、単に木を掘って運ぶだけではありません。根の状態確認や根巻き作業、運搬時の配慮、移転先での土壌整備など、各工程において繊細な対応が求められます。
弊社では、シラカシ・マキなどの高木移植にも豊富な実績があり、庭木の移植や再配置にも柔軟に対応可能です。景観づくりやストックヤード整理でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください!