前回ご紹介しました、鴻巣市の植栽工事「工場と保育園まわり」の現場にて。”工事は、思うように進まないのが植木屋のつらいところ”。
どういうことか・・・?
一番は天候。今回は『雪!』
関東ではめずらしい雪対策をする羽目になった、雪事件についてご紹介します。
雪予報発令にともない、緊急出動!
わたしたちの仕事は、おてんとうさまとにらめっこではなく、仲良くするべきなのですが、今回は、まさかの雪予報。しかも、いつもは当たらない天気予報なので(シツレイ)、当たらないことを祈ってみたけど当たりそう、これは”絶対降りそうだ”ということで、前日に緊急出動!しました。
関東で”雪吊り”(ゆきづり)作業
”雪吊り”とは、雪の降る土地で冬場に行っている、竹や丸太などで植木を三角形におおって保護するあれです(写真参照)。有名なのが、石川県の「金沢兼六園」ですね。雪が降らなければ、もちろんやらずにすむ作業です。
なぜ、”雪吊り”をしなくてはいけないの?
大自然では、人間の手が入りませんから、”雪吊り”なんてしていませんが、わたしたちはお仕事で、納品前に植木に雪が積もって、折れたりしたら大変ですからね。まだ、植えていない在庫の植木にも全てシートがけしました。
ちなみに、「金沢兼六園」は、文化財に指定されている特別名勝。雪から樹木を守るために、毎年11月1日から12月にかけて”雪吊り”がされ、冬の風物詩として全国からの観光客でにぎわっています。機会がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。
”雪吊り”のあとは、撤去と雪かき
とにかくよく降りまして、雪もたくさん積もったため、雪かきも大変でした。というのも、コンクリートの上でしたら、シャベルやユンボでガーって、できるのですが、土の上は、なかなかそうもいかず、少しずつ手作業で雪かきをしました。
まとめ
ここまでの豪雪はいつ以来?記憶もあいまいですが、”雪吊り”のおかげで樹木を傷つけることなく、無事引き渡しが完了しました。
自然相手なので、こういうときは、柔軟にすばやく行動できるようにこころがけています。”雪吊り”作業に、久しぶりに職人技に腕をふるいました。やるのは大変でしたが、いざ雪が積もれば、キレイでしたね。この仕事をしていてよかったとつくづく感じました。
といいつつ、しばらくは、降らないでほしいですけどね(笑)