みなさま、こんにちは。庭と向き合い80年、埼玉県川口市の植木屋「徳寿園(とくじゅえん)」です。
今回は、東京都で施工しました公園の芝貼り工事を紹介させていただきます。
都内公園内広場で新規の芝張り工事施工例
この公園は、一般の方も入れる広場です。芝は、3月から6月くらいに張ると根付きが一番良くなります。
6月1日~6月22日まで、延べ134人工で行いました。
・広さ:14000平米
・使った芝:14000束~15000束(半ロール)
・種類:高麗芝
今回は、整地や土入れ作業はなく、芝張り工事のみのお仕事です。すべて手作業による芝張り工事でした。とにかく広い、そして、連日の暑さでなかなかやりがいがありました。
期間が3週間ありましたので、一番気を使ったのは、張り終わった芝のケアです。納品日までに枯れてしまっては大変です。新しいところを張りながら、張り終わった芝に水やりを毎日行うそのためにタンクに水を汲んで運ぶ、そして水をやるという作業、これがなかなか大変でした。
芝の形状
今回の高齢芝は、半ロールを使いました。
芝には、3つのタイプがあります。
・正方形に加工されたマット状のもの
・ロール状になっているロール芝
・ロールの半分の長さの半ロール
という形状です。
ロールは短期間で張れ、つなぎ目が少ないことから見た目もきれいです。ただ、コストが高く、枯れた場合、ロール単位で枯れますので、大きい箇所が枯れてしまいます。
一方、マット状の芝はコストは安いですが、張るのが本当に大変です。
今回は半ロールなので、ちょうど中間な感じですね。
高麗芝の特徴と長所短所とは
高麗芝(Zoysia japonica Steud)は、日本を始めとするアジア地域に広く自生している芝草で、主にゴルフ場や公園、庭園の芝生に使われます。
高麗芝の特徴について、他の一般的な芝(例えばベントグラスやターフタイプのタリフスク)との長所・短所を比較したいと思います。
高麗芝の特徴
高麗芝は耐陰性、耐乾燥性があり、暑さや寒さにも強い。特に暑い夏でも生育力が落ちることが少ないのが特徴です。葉が太く、硬いために弾力性があります。これにより、歩行やプレーに耐えることが可能です。
耐病性があり、虫害にも強いとされています。
高麗芝と他の芝種との比較したときの長所
耐乾燥性・耐寒性・耐暑性があり、気候変動に対する強さが他の芝種と比較して顕著です。これにより、維持管理が比較的容易であり、コストが低く抑えられます。
硬くて弾力性のある葉質は、活発なフットワークが求められるスポーツ(サッカーなど)や公園、遊び場に最適です。
虫害や病気に対する抵抗力が高いため、長期的に見て安定した管理が可能です。
高麗芝と他の芝種との比較したときの短所
冬季には葉が枯れて黄褐色になるため、一年中緑色を保つ他の芝種(例えばペレニアル・ライグラスやベントグラス)と比べて視覚的には劣ることがあります。育成速度が遅いため、ダメージからの回復が遅いです。他の芝種(例えばターフタイプのタリフスクやペレニアル・ライグラス)はより迅速に回復します。
ゴルフコースのグリーンなど、非常に短く刈り込む場面では、他の芝種(特にベントグラスやバミューダグラス)と比べて肌触りが硬くなります。
以上今回は、都内公園内広場で新規の芝張り工事の施工例とそこで使用した高齢芝について詳しくご紹介しました。
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