昨今の公園、特に都内は防災公園としての公園作りが多く見受けられます。
増える防災公園
防災公園は、災害時に避難や救助活動を行うための施設や空間を備えた公共の公園のことです。これらの公園は、地震や洪水、台風などの自然災害が発生した際に、地域住民が安全な場所へ避難できるように設計されています。
防災公園には、避難所や避難経路、避難用品の備蓄、避難者の収容施設などが含まれることがあります。また、災害時に迅速な救助活動が行えるよう、ヘリコプターの着陸場や救急医療施設なども整備されることがあります。
防災公園は地域の防災計画の一部として位置付けられ、地域住民の安全確保や災害対策の推進に役立ちます。
東京都はお金があるので、防災環境作りが積極的で良いですね。
今回もその一環で、堤防を大きくするために、公園内の植木の伐採と伐根工事のご依頼をいただきました。
海抜ゼロメートル地帯
ご存じの方も多いでしょうが、江戸川区域の7割以上が「海抜ゼロメートル地帯」になっています。
江戸川区の他は、江東区、墨田区、葛飾区、足立区などの一部が海抜ゼロメートル地帯です。
海抜ゼロメートル地帯は、満潮時に地面の標高が海水よりも低くなってしまう土地のことです。
ですのできっちり堤防を作ることは非常に重要です。堤防工事は弊社の仕事ではありませんが、弊社はその工事のための伐採工事になります。
クスノキ600本の伐採と伐根
さて、今回はなんと、600本ものクスノキの伐採と伐根です。
すべて10メートル級のクスノキでした。とにかく大きい! 重い、根っこが深い、という感じです。
重機を使って作業しました。振動がかなりあるので、なるべく静かに丁寧に作業しました。
伐採した木はどうなるの?
今回は、有効利用できるように、ごみは一切出しません。ほとんどが木材チップになります。
木材チップは、木材を細かく砕いたり粉砕したりして得られる、小さなかけらや粒子のことを指します。
木材チップは、さまざまなところで活用することができます。
例えば、パルプの原料でしたら、紙や板紙の製造に利用されます。
バイオマスエネルギーでは、バイオマス発電やバイオマスボイラーなどの再生可能エネルギーの原料として利用されることがあります。
さらに身近なところですは、園芸用として、土壌改良や水はけの改善のために、利用されることがあります。
木材チップを土壌と混ぜることで、土壌改良や水はけの改善としても利用されることがあります。
このように大活躍な木材チップで利用できるように、加工しやすいような伐採を行いました。
まとめ
今回は、防災堤防のために、クスノキを600本伐採した施工例を紹介しました。
とても立派なクスノキを伐採するのは、なんだかとても悲しく心苦しかったのですが、防災のためですので仕方がないです。
しかし、その分地球にやさしくゴミにならないように、丁寧にチップ化させられるように伐採いたしました。
今後も緑を大切に、循環していきたいと思います。