今回は、物流センター周辺の植栽工事についてお話しします。
工場や物流センターなどには、実は意外とたくさんの植木が植えられています。普段はあまり気にしないかもしれませんが、こういった建物を見かけた際には、ぜひ周囲の植栽にも注目してみてください。
新築現場では最後に施工する造園業による植樹工事
植木屋さんは、通常、建設工事の最後に入る業種です。今回も例外ではありませんでした。そのため、いくつかの困難に直面しました。
外周のフェンスがすでに設置された状態で作業に入ったため、植木の搬入が大変でした。フェンスを越えての搬入作業では、大きな木はクレーンを使い、無線機でフェンス内外のコミュニケーションを取りながら行いました。
また、元の土が非常に硬かったため、ハンマードリルなどを使って土を耕す必要がありました。さらに仮設の水道がなかったため、散水車をレンタルして水撒きを行いました。
このように、植木屋さんが最後に入ることで、工事にはさまざまな工夫が必要となることがあります。
植栽した樹木
- サツキ 3,000本~
- ヒラドツツジ 1,000本~
- オタフクナンテン 1,000本~
- シラカシ(シンボルツリー) 5メートル
- その他小さな樹木 1,000本~
作業期間
- 4か月
- 延べ200人
大がかかりな工事となりました。
シラカシとは
今回のシンボルツリーは、5メートルを誇る、シラカシです。
シラカシ(白樫、学名: Quercus myrsinifolia)は、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹で、日本、中国、韓国などの東アジア地域に広く分布しています。日本では特に関東以西の本州、四国、九州に多く見られます。
シラカシの特徴は、革質で光沢のある長さ5~12センチメートル、幅2~5センチメートルの楕円形または長楕円形の葉、灰褐色の樹皮、4~5月頃に咲く尾状花序の雄花と葉腋に1~3個つく雌花、2年目の秋に熟すどんぐり形の果実です。
利用面では、庭園木や街路樹として広く植えられ、耐陰性と剪定への強さから、公園や庭園のシンボルツリーや風除け、目隠しに使われます。シラカシの木材は硬くて重く、家具やフローリング、道具の柄に利用されるほか、土壌保持や水質保全のための植樹、冬でも緑を維持できることから緑地保全にも役立ちます。
また、シラカシは生態系においても重要で、多くの昆虫や鳥類に生息環境を提供し、特にどんぐりはリスや鳥の重要な食料源です。
シラカシは、日本の自然や文化に深く根付いており、美しい緑と強靭な木質を持つため、さまざまな面で利用価値が高い樹木です。今回も、シンボルツリーとして、植樹しました。
以上が今回の植栽工事の概要です。植木屋さんの工夫と努力が詰まったこの工事が、物流センターをより美しく彩っています。
弊社では、このような大がかかりな工事も受けておりますが、一戸建ての植木ももちろん受けております。植木に関することでしたらお気軽にご相談くださいね!