今回は、神奈川県内に新設される小学校の屋上緑化工事の施工についてご紹介します。
屋上緑化は、都市部の学校やビルで採用されることが多く、環境負荷の軽減や景観の向上、断熱効果などさまざまなメリットがあります。
屋上緑化に使う人工軽量土とは?

屋上緑化では人工軽量土を使用します。
これは、通常の土に比べて軽量で排水性が高いため、建物への負荷を抑えつつ植物が健やかに育つ環境を作ることができます。
人工軽量土の特徴

- 軽量:普通の土よりも軽く、建物の構造に負担をかけにくい。
- 排水性が良い:屋上の特性上、排水が悪いと根腐れの原因になるため、適切な水管理が可能。
- 保水性:乾燥しやすい屋上でも、植物が適度に水分を保持できる。
現在は冬なので芝は枯れた状態ですが…

今回の工事では芝を張りましたが、冬の間は枯れた色になっています。

しかし、春になり暖かくなると、きれいなグリーンへと変わる予定です。芝の新芽が出そろうと、屋上全体が明るく美しい空間になります。
植栽した樹木・植物
今回植栽したのは、以下の種類です。
樹木




- イロハモミジ
- ソヨゴ
- サンゴジュ
- ネズミモチ
- サカキ
低木・地被植物




- マルバシャリンバイ
- サツキツツジ
- サンショウ
- アオキ
- ヤブコウジ
- ツワブキ
- シダ
- ヘデラヘリックス
- ジャガ
- シマカンスゲ
- シバサクラ
シバサクラとは?

シバサクラ(芝桜)は、春に地面を覆うように咲く美しい花を持つ植物です。
芝生のように地を這う性質があり、密集して育つため、緑化の一環として屋上や庭のグラウンドカバーにも適しています。
シバサクラの特徴
- 開花時期:4月〜5月頃
- 花の色:ピンク、白、紫、ブルーなどカラーバリエーションが豊富
- 耐寒性・耐暑性が高い:寒さにも暑さにも強く、丈夫な植物
- メンテナンスが比較的簡単:強く育ち、管理がしやすい
- グランドカバーとして優秀:密生して生えるため、雑草が生えにくくなる
今回の屋上緑化では、春になれば芝桜が満開になり、美しい花のじゅうたんが広がる予定です。
明るい屋上空間を演出する重要な植物のひとつとなります。
まとめ


今回の施工では、人工軽量土を用いた屋上緑化を行いました。
今は冬なので芝が枯れた状態ですが、春になると緑が鮮やかになり、シバサクラの美しい花も楽しめるようになります。
小学校の屋上が緑化されることで、環境負荷の軽減、自然との触れ合い、そして見た目の美しさといった多くのメリットが期待されます。
今後の成長が楽しみですね!