東京都杉並区・高円寺にて、新築マンションの植栽工事を行いました。今回は、一般的なゼネコン経由の図面に基づく植栽施工ではなく、設計段階から弊社にご依頼をいただき、プランニング・選定・施工までトータルで担当させていただいた特別な事例です。

設計から関わることで実現できた“街に馴染む植栽”

新築マンションの外構において、植栽は単なる装飾ではなく、建物全体の印象や街並みとの調和を生み出す大切な要素です。

今回の現場では、設計段階から私たち植木屋が関わることで、建物の雰囲気や周辺環境に合うバランスの取れた植栽プランを実現。一般的には使用されにくいけれど魅力ある品種も、プロの目線で積極的にご提案しました。

植栽に使用した主な樹木と植栽植物

主木類(中〜高木)

  • フィリサカキ:丈夫で育てやすく、常緑で通年安定した景観を保ちます。
  • ユーカリポポラス:丸みを帯びた青白い葉が特徴。洋風モダンな外構と相性抜群。
  • ブルーブッシュ:シルバーグリーンの美しい枝葉が印象的で、高級感を演出。
  • ブラシノキ:赤い花穂がアクセントになり、季節感と遊び心をプラス。
  • シラカシ:常緑の高木。日本の街路樹にも多く使われ、景観性と安定感が魅力。
  • シマグミ:細葉でナチュラルな雰囲気を醸し出し、低木との相性も良好。

下草・グランドカバー・多年草

  • ローズマリー・ラベンダー:香りも楽しめ、虫除け効果もある実用的な植栽。
  • セダム・クラビア:乾燥に強く、ボリューム感と明るさをプラス。
  • ロータスプリムストーン:淡い葉色がナチュラルガーデンの印象を高めます。
  • スティバ・カレックス・タニカ:風になびく細葉が軽やかな動きを演出。
  • フィリマサキ・シルバーブリベッド・デイゴンドラ:彩りと質感にバリエーションを加える植物たち。

工事のポイントとこだわり

  • 使われにくいが“かわいく高級感のある”植物の積極採用
    一般的には単価が高く敬遠されがちな植物も、将来的な景観価値やメンテナンス性を考慮して選定しました。
  • 設計・予算・施工すべてに整合性あるプラン
    予算内で最大限の価値を引き出すことを目指し、コスト配分と植栽効果を丁寧に計画。
  • 導線や日照・風通しにも配慮
    実際の通行や建物の開口部との関係性を考慮し、成長後の見え方まで見据えた配置に。

まとめ|高円寺の街に馴染む“住む人にやさしい”植栽工事

今回の植栽工事は、設計から現場まで一括して対応することで、見た目の美しさだけでなく機能性・管理性も両立した外構を実現しました。
地域に開かれたマンションとして、通りすがる人の目にも心地よい植栽空間となっています。

東京都内での新築・リノベーション物件の植栽工事をご検討中の方は、ぜひ私たちにご相談ください。