「都心でも緑を感じられる空間を」——
そんな想いを込めて施工された、新宿区若葉の新築マンションにおける植栽工事。今回は、住民の暮らしに潤いをもたらす空間づくりを目的に、夏の暑さと向き合いながら行われた工事の様子をご紹介します。
植栽デザインのコンセプトから、夏季施工における課題まで。
緑の力で「都市に静けさとやすらぎを添える」徳寿園の仕事をご覧ください。
都会に「静かな緑」を添える植栽設計
今回の現場は、新宿区若葉に建設された新築マンション。都心の住宅地に位置し、周囲に公園などの緑が少ない環境下で、「室内から緑を楽しめる空間づくり」が求められました。
特に印象的なのは、「住民のための植栽」というコンセプト。
マンションの敷地と建物のあいだに樹木を配置することで、住戸の窓から四季折々の緑が目に入るよう設計されています。
建物外観よりも、「室内からの眺め」を重視した配置は、まさに徳寿園の“住まいに寄り添う植栽設計”の真骨頂。
都心に暮らしながらも、ふとした瞬間に「都会ではないような心地よさ」を感じられるよう、細やかに植栽が組まれています。
植栽計画と工事の工夫
使用された樹種は、いわゆる“シンボルツリー”ではなく、景観や季節感に寄り添った種類を選定。
たとえば…
・道路側には、5m級の高木(ソヨゴ、アオダモなど)を配置
・建物に近いエリアには、視界を妨げない中低木(ヒメユズリハ、ヤマザクラなど)をバランスよく配置
これにより、室内からの視線の抜け感と緑の心地よさを両立しています。
施工は7月上旬、4~5日間かけて約12〜13人が交代で作業。
他の建築工程との調整も必要で、断続的な作業となりましたが、丁寧かつ効率的な進行で無事完了しました。
夏場の植栽工事は、想像以上にデリケート
今回のような夏場の植栽工事は、実は非常に難易度が高い時期です。
その主な理由は以下の通りです。
- 苗木の傷みが早い:夏は高温により、苗木が3日以上保管できないことも。春や冬と違い、納品後すぐに植えなければならないため、スケジュール調整が非常にシビアです。
- 「葉焼け」リスクが高い:直射日光により、葉が変色・乾燥してしまう可能性があります。品質維持のため、水やりや日除け、作業時間帯の調整など、細やかな配慮が不可欠です。
- 工期の柔軟性が低い:急な天候不良や他業者の作業遅れがあると、全体に影響が及びやすく、予備日や保管対応などの対策も求められます。
このように、夏季施工には多くのリスクが潜んでいますが、だからこそ、現場ごとの判断力と、経験に裏打ちされた対応力が問われます。徳寿園では、こうした季節特有の課題にも、ひとつひとつ丁寧に向き合っています。
まとめ|室内から眺める“緑”が、心のゆとりをつくる
今回のマンション植栽工事では、「見せる」緑ではなく「感じる」緑を意識した設計が重視されていました。
住む人の視線に寄り添い、日々の生活の中でふと安らぎをもたらす——それを、徳寿園は目指します。
たとえ夏の厳しい施工条件であっても、植物と向き合い、人と暮らしに寄り添う緑を届けたい。
その信念のもと、徳寿園はこれからもチーム力を生かして、“都市の中の自然”を育てていきます。
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