埼玉県三郷市にある由緒ある旧家にて、庭木の剪定作業を行いました。特に、先代のご主人がこだわり抜いて整えた松をはじめとする日本庭園の剪定ということで、造園職人としての腕の見せどころとなる現場でした。

松の剪定は、一般的な庭木とは技術も手入れの頻度も異なります。今回は、剪定の様子やポイント、松の剪定に関する豆知識も交えながら、実際の施工の流れをご紹介いたします。

ご依頼内容と背景:先代が愛した松を守り継ぐ定期管理

今回ご依頼いただいたのは、三郷市にお住まいのお客様からのもので、年に1回の定期剪定として承っているお庭です。

このお庭の最大の見どころは、門の両脇にそびえる立派な松の木です。この松は、亡きご主人が何十年もかけて整え、大切に育ててこられたもので、形状の美しさと迫力は近所でも一目置かれる存在です。

現在もご家族がこの庭を大切に守られており、私たちもその想いに応えるよう、毎年丁寧に剪定させていただいております。


【作業概要】

  • 施工地: 埼玉県三郷市
  • 工期: 5日間(のべ職人数15人以上)
  • 作業内容: 庭全体の剪定(松・モチノキ・ツゲ・マキなど)
  • 重点箇所: 松の剪定、門かぶりの松の整形、通路沿いの美観維持

施工前は、春から夏にかけて新芽が伸び、庭全体がボリュームオーバーの状態でした。特に門を覆う松は枝が垂れすぎており、通路の美観と通行に影響が出始めていました。

職人の技が光る「松の剪定」のポイント

松の剪定は、他の庭木と異なり、年に1〜2回の特別な手入れが理想とされています。

特に重要なのが、新芽を摘む「みどり摘み(芽摘み)」と呼ばれる作業ですが、今回はすでに新芽が伸びきっていたため、以下の作業を組み合わせながら、自然な樹形を保つことを意識して作業を進めました。

  1. ハサミでの剪定
  2. 不要枝の除去(逆さ枝・からみ枝・立ち枝など)
  3. 芽数の調整(将来の枝振りを見越して)

なぜ「手で取る」方が良いのか?

松の芽摘みでハサミを多用すると、切り口が茶色く枯れたり、芽が二股に分かれすぎて樹形が崩れる原因となります。職人の手で一本一本丁寧に摘むことで、より自然な仕上がりに近づけ、松の生命力を最大限に引き出すことができます。

門かぶりの松剪定に時間を要した理由

このお宅の象徴でもある門かぶりの松は、高さ、枝ぶりの立体感、整形バランスのすべてにおいて難易度の高い木です。数十年かけて仕立てられた美しい形状を壊さないよう、枝先1本の角度にもこだわって剪定しました。

下からの眺めや来客時の印象を意識し、立体感を強調しながらも圧迫感のない、格調高い仕上がりになるように時間をかけて仕上げました。

施工後の様子:空間が生まれ、光が差し込む美しい庭へ

剪定後は、枝葉の密度が適度に抑えられ、庭全体に風と光が通るようになりました。春夏の間に失われていた樹木全体のシルエットが整い、特に松の枝ぶりが一層際立つ、凛とした姿を取り戻しました。

また、通路沿いの視界も良好になり、歩きやすさが改善されました。

お客様からも「やっぱりプロに頼むと全然違う」「先代の庭がまた見事に蘇った」と、嬉しいお言葉をいただきました。

松は手間がかかる反面、定期的に手を入れることで美しさが増す樹木です。剪定を怠ると、枝が暴れて見栄えが悪くなるだけでなく、害虫の発生や枯れの原因にもなります。

まとめ:松の剪定・日本庭園の管理は徳寿園にお任せください

徳寿園は、埼玉県三郷市を中心に、個人邸のお庭からマンションの植栽管理まで幅広く対応しています。

特に、松・マキ・モチなどの日本庭園管理は得意分野です。

  • 長年手を入れていない庭木がある
  • 松の管理方法が分からない
  • 代々受け継がれてきた旧家の庭を守りたい

このようなご要望をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。お客様の状況に応じた年間メンテナンス計画をご提案いたします。

📞剪定・伐採のご相談・お見積もりはこちら

電話:048-297-6640

お問い合わせフォーム: https://tokuzyuen.jp/お問い合わせ