今回は、足立区の公園定期管理についてのブログです。剪定(せんてい)などの定期管理を行ったほか、台風で被害のあったケヤキの倒木作業についてご紹介します。

 

公園内樹木剪定ビフォアアフター

前回の定期管理についてはこちら。同様に、定期的に弊社で管理していますと、どのくらいの樹がどうなっているという予測ができますので、仕上がりもこんな感じです。

剪定ビフォアアフターの写真。
 

剪定は、ほんとうに技術が必要で、どこで切るかにより、伸び方が変わります。ザクザク適当に伐採しているわけではないんですよ(笑) 今回もキレイすっきりになりました。

倒木と抜根。台風被害のお話

今年9月に通過した、大型台風。影響は非常に大きく、こんなに大きなケヤキの木が、傾きました。

幹の直径も80cmは、優にありました。

ご依頼は、倒木を伐根(ばっこん)してほしいとのこと。伐根とは、樹を伐採した時、土の中に残っている株を根こそぎ取り除くことです。

初見では、
「台風って、こんな立派な木までも倒しちゃうのかぁ...。自然の力は、恐ろしいな~」と思いました。そして

「この程度の傾きなら、まだ戻して生かすことができるのでは?」

でした。

しかし、よくよく見ると、根っこが盛り上がっていて、元に戻せる状態ではありませんでした。それこそ、倒れてしまったら危険ですので、安全性を優先して、仕方なく伐根の選択を尊重しました。

さて、作業は、

・枝を切って
・幹を切って
・根っこを抜き取る

という作業です。なんせ、3mの大きな木ですので、大変な作業でした。

埼玉県のシンボルツリー、ケヤキの木

さて、今回のケヤキの木についてですが、埼玉県では非常に多く植えられています。そう、何を隠そう、埼玉県のシンボル、県の木(昭和41年に指定)だからです! 全国では他に、宮城県と福島県。その他の地区町村ではたくさんの場所でシンボルの木として、親しまれています。

春は若葉が生い茂り、夏は葉が太陽の光を遮り、秋は葉が色づき美しく、冬には落葉して太陽の光を差し込ませ日当たりを良くしてくれるという、通年活躍するすばらしい樹。樹の枝は、扇を開いたような形に成長し、木肌が美しいのが特徴で、街路樹はもちろん、神社や公園など多くの場所に植えられています。

特別天然記念物には、山形県東根市の”東根の大ケヤキ”。国指定天然記念物には、全国のたくさんのケヤキの木が指定されています。

東京都府中市には、”馬場大門のケヤキ並木”が国の天然記念物に指定されているほか、わが埼玉県では、国道463号沿いに、日本最長となる約17kmのケヤキ並木が続いています。

埼玉県内の街道を通りましたら、ぜひ意識してみてください。

まとめ

今回の台風では、弊社ではこの1つだけでしたが、同業の仲間に聞くと、かなりあったみたいです。

とにかく”こんな大きな木が傾く台風って、本当にすごいですよね”、と何度も思ってしまいました。みなさまの近所では、大丈夫でしたか?

樹木に関するお困りごとやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。