江戸川区の東京湾に位置する「葛西臨海公園」から足立区「舎人公園」へ、桜や松を移植する工事を行いました。両公園とも東京都の公園協会が管轄している、一日中過ごせる自然豊かなスペースです。
今回は、その移植工事についてご紹介します。
葛西臨海公園とは
日本を誇るアミューズメントパーク、東京ディズニーリゾートとは目と鼻の先、江戸川区の東京湾に位置する公園です。広々とした公園に芝生の広場、汐風の広場ゾーンでは、東京湾の絶景を拝むことができます。南仏を彷彿させる開放的な空間は、一年を通して、楽しむことができます。
弊社では、中でも樹木を担当、公園の利用者の方が、安全に楽しめるよう、定期的なメンテナンスをしております。
移植前に樹木の剪定(せんてい)
今回の最終的な目的は移植ですが、樹を抜く前に、まず剪定しなければなりません。
とにかく、移植にはとても気を使います。ご自宅でも植木の入れ換えをご経験されていると想像がつくと思います。植木が育って大きな植木鉢に植え替えるとき、樹木を抜いて新しい鉢に入れる時には、根の回りについている土ごといれますよね。細い根でも、土からしっかり栄養を吸収しているので、それを落としてしまうと、新しい土に馴染まず枯れてしまうことがあります。
今回も大きさは違えど原理は一緒です。そのためまず新しい移植先ですぐ馴染むように、余計な葉や枝を落としておきます。そして、メインイベント、抜根工事の作業へ続きます。
樹木の抜根工事
単なる伐採でしたら、作業的には通常通りの作業で良いのですが、今回は移設ですので、移設先できちんと植えられなければ意味がありません。このたくさんの桜や松を一本一本、ていねいに根っこから抜いていきます。その際、枝を折らないように、根っこを切らないように慎重に作業しました。なんせ、大きな木なので作業は大変です。無事に、きれいに抜くことができました。
今回の目的は、わかりやすくいうと、両公園のイメージチェンジですね。葛西臨海公園は、桜並木や松林から、芝生の景色に様変わりました。舎人公園では逆に、葛西臨海公園の桜がキレイに咲き乱れ、松林などによる森林浴が楽しめるでしょう。12/10より開始し、約3週間かかる工事でした。
まとめ
公園との移動距離は、約30km。この間も、運転に事故がないように注意して走行します。こちらも、作業のように気を使います。しかし、移植のおかげで別の場所で活躍することができ、とてもうれしいです。樹木も生き物ですから、人間の体と同じようにきちんとメンテナンスをすれば、健康に美しい状態で長生きしてくれます。これからも、見ている方の気持ちが穏やかになるよう、ていねいなメンテナンスを心がけていきたいと思います。
追加作業:支木
木が風などで倒れないように支木をしました。
3本の木を組んで支えます。15-16本行いました。