街を歩くと、気がつけばあちこちで聞きなれた曲が流れていました。もう、クリスマスなのですね。クリスマスツリーには、一年中緑の葉をつけている常緑樹の中でも、二等辺三角形のように、先がとがった針葉樹が使われます。モミノキが代表的ですが、北海道では、原産地でもあるトドマツやエゾマツも使われているようです。
クリスマスツリーに使われた木の多くは、クリスマスが終わるとゴミになってしまうという悲しい現実。ツリーはフェイク、お花はリアルのポインセチアなどにして、樹木の命を大切にしてもらえるとうれしいなと感じます。
このポインセチアというのは、常緑性の低木です。鉢植えのイメージがありますが、地植えもすばらしい。バラ類に属しますので、情熱の赤が冬の寒いキリッとした空気に、とても映えます。とはいえ、0度以下の寒さには弱いので、ちょっと手をかけてあげる必要がありますけどね。
先ほどから、常緑樹や針葉樹などと話していますが、どの樹?という感じですよね。文字からイメージはわくでしょうが、せっかくですのでこの機会に、樹木の種類と特徴について、ご紹介したいと思います。
常緑樹と落葉樹の違い
わたしたちは、植樹するとき、空間をできるだけ自然に作りたいと考えています。戸建て、公園、マンション、庭園でも、樹木も人間も自然に息できると自然なのかなと感じます。
ギューギューでもスカスカでもいけない、いい塩梅。パーフェクト!はなかなか難しいですが、なるべく近づけるよう気を付けています。
そこで、空間に合わせた樹を選ぶわけですが、まずは常緑樹と落葉樹の違いについて。
■常緑樹とは、年間を通じて葉を一斉に落とす時期がない樹木。一年中、葉がある樹木です。
■落葉樹とは、その逆、毎年秋に葉を一斉に落とす樹木です。
針葉樹と広葉樹の違い
常緑樹や落葉樹の中でも、針葉樹と広葉樹があります。この種類は、葉っぱの形で見分けるのですが、読んで字のごとく、細い葉が針葉樹、平べったい広い葉が広葉樹です。さらに詳しく説明します。
■針葉樹の幹は、まっすぐ伸びていて、軽くて柔らかいのが特徴。その特徴を生かし、柱や梁といった建築材料として、使われています。
■広葉樹の幹は、太くて曲がっていて、いろいろな形や種類があります。実は世の中の樹木は99%広葉樹と言われるくらい、ほとんどの樹木が広葉樹なんですね。その特徴から家具材として使われています。
せっかくですので、先日のIHI新社屋の樹木を分類でわけてみましょう。
◆常緑広葉樹
・アラカシ
・アベリア
・ウバメガシ
・オオムラサキツヅジ
・カクレミノ
・キンモクセイ
・サザンカ
・シラカシ
・ヒサカキ
・ミカン
・ゆず
・レモン
◆落葉広葉樹
・枝垂桜
・ソメイヨシノ
・山桜
・梅2
・柿1
・百日紅(サルスベリ)
・アジサイ
・イロハモミジ
・トキワマンサク
・ナナカマド
・ムクゲ
◆つる
・ヘデラカナリエンス
◆芝
・高麗芝100
針葉樹は0でした。ちなみに、代表的な常緑針葉樹は、マツ、スギ、ヒノキなど。
落葉針葉樹は、イチョウ、カラマツ、メタセコイアなどです。
まとめ
広葉樹の中でも、あとは高さでもグンと雰囲気が変わってきます。常緑樹のように、いつでも葉っぱをつけている樹木を見ると、元気がでますよね。葉っぱ一枚落ちていたら、拾ってみて、ぜひ何の木が当ててみてください。樹木を身近に感じていただけたら、うれしいです。
そして、今年のクリスマス、手作りでリースを作るのでしたら、モミ、スギ、ヒイラギやつるを土台に、まつぼっくりやどんぐりなど木の実から作るのもおススメです。自然を家庭に、ぜひお試しください。ステキなクリスマスを!