1月は、葛西臨海公園から舎人公園への移植工事が延長し、フル回転で工事をしました。4tユニックで積める高木は2~3本だけでして、この1カ月で、何往復したかわからないほど、何度も行き来を繰り返しました。
■舎人公園の説明と高麗芝張り工事の施工例について、詳しくはこちらhttps://tokuzyuen.jp/archives/851
■葛西臨海公園から舎人公園へ移植工事した施工例について、詳しくはこちらhttps://tokuzyuen.jp/archives/951
移植工事に関する素朴な疑問
記事を読まれている方で、もしかして、このように思っている方はいませんか?
「なぜ、経費をかけてまで、移植工事を行うのか...?」
この理由には、二つございます。
一つは、前回も触れた公園のイメージチェンジです。樹木や花が変わることで、木に詳しくない人やそれほど興味がない人でも、雰囲気が変わるのを感じていただけると思います。
自然は人の心をやすらかにしてくれる効果がありますので、イメージチェンジをすることで、より効果があがることを期待しています。
二つ目は、実は安全性と管理性の向上のためです。公園や道路の樹木は、数年たてば当然伸びていきます。弊社では、定期的に剪定(せんてい)をし、安全管理つとめていますが、開業当初の計画から年数を重ねると、枝葉は大きくなり、落葉し、安全管理が難しくなります。
公園や人通りの少ない街路樹では、樹が育ちすぎると、暗くなり、犯罪の温床にもなりかねない危険がひそんでいます。街灯がきちんと足元まで届くくらいの成長が好ましく、それ以上大きくなるなら、伐採や今回のような移植の対策が必要です。
植木屋の用語集
植木屋の用語を少しご紹介いたします。
◆根巻(ねまき)=幹と根っこにわらのようなものを巻き、丸く団子のようにし、麻でカバーしたものを根巻と呼びます。
今回の高木移植時に、根巻して運びました。みなさまも、街路樹や公園の工事などで見かけたことがあるかもしれませんが、移動時に傷をつけないように保護する役割があります。
◆灌水・潅水(かんすい)=農作物や草木に水を注ぐことを言います。
一般的には、「水まき」と同じ意味ですね。植木屋的には、「桜に潅水しておいて」などと使います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回のような移植工事は、野球のトレードのような感覚、お互いにとってメリットがあるWIN×WINの関係です。このようなことは、一般の方には気づかれませんが、公園の管理の方はきちんと考えておられるのですね。
長かった移植工事も、ようやく1月中に終了しました。今回も全力でお仕事させていただきました、ありがとうございました